コラム
2026年05月15日
お役立ち
バス運転士の視力基準とは?大型二種免許の条件と深視力検査の対策を解説
#岐阜
バス運転士を目指す際、避けて通れないのが身体的な適性検査です。
特に視力に関しては、多くのお客様の安全を預かる立場として、厳格な基準が設けられています。
一般的な免許取得時とは異なる独自の合格ラインについて、正確に把握しておくことが重要です。
大型二種免許の取得に必要な視力基準
バスを運転するために必要な大型二種免許には、普通免許よりも高い視力基準が定められています。
この基準を満たさない限り、教習所への入校や免許の更新を行うことはできません。
両眼および一眼ごとの数値目標
大型二種免許の視力検査では、両眼で0.8以上、かつ片眼でそれぞれ0.5以上の視力が必要です。
この数値は、眼鏡やコンタクトレンズを使用した矯正視力でも問題ありません。
もし片方の目が0.5に満たない場合は、その時点で基準外となるため、レンズの度数を調整するなどの対応が求められます。
日々の体調や目の疲れによっても数値は変動するため、余裕を持った視力を維持することが推奨されます。
深視力検査による遠近感の測定
通常の視力検査に加えて、大型二種免許の取得には「深視力」という特殊な検査が課せられます。
これは三桿法(さんかんほう)と呼ばれる方法で、3本の棒のうち中央の1本が前後に動き、3本が並んだ瞬間にボタンを押すテストです。
3回検査を行い、その誤差の平均が2センチ以内であれば合格となります。
大型車両は車体が長く、右左折時や後退時の距離感が重要になるため、この深視力は安全運行に欠かせない能力とされています。

バス会社独自の採用基準と健康診断
岐阜バスでは免許の基準を満たしている方でも、入社試験の際には独自に行う健康診断を受けていただきます。
これは入社後も安全運転を継続していただけるかどうかを確認するための大切な適性判断の一環です。
入社時における視力チェックの重要性
入社前の健診では、改めて視力や視野の検査を実施します。
基準にわずかに届かない場合でも、再検査や矯正器具の再調整を促すことで、改善を図っていただくケースが一般的です。
夜間走行や雨天時の運転を伴う職務の性質上、視覚的な疲労耐性も重要な評価対象となります。
色覚や視野に関する制限の有無
色覚能力や視野の障害によっては、安全上の理由から採用が難しくなるケースがあります。
また、岐阜バスでは入社後に視野障害スクリーニング検査(眼底・眼圧検査)を2年に1回会社負担にて行い、異常があれば早期の受診に繋げるなど、継続的な目の健康管理にも力を入れています。

視力を維持するための対策と視力低下への対応
視力制限がある中で長く運転士を続けるためには、日頃のケアと変化への柔軟な対応が求められます。
基準に達しなくなったからといって、すぐにあきらめる必要はありません。
矯正器具の適切な管理と更新
視力が低下してきたと感じた際は、速やかに眼科を受診し、眼鏡やコンタクトレンズを新調する必要があります。
「眼鏡等」の条件が付いている場合には、予備の眼鏡を車内に常備することも安全管理上、大切です。
常に最新の視力に合わせた矯正を行うことが、深視力検査の合格率を高めることにもつながります。
自分に合った度数を選ぶことで、運転による眼精疲労を軽減する効果も期待できます。

まとめ
バス運転士には、両眼0.8以上という数値や深視力といった厳格な視力の制限が存在します。
これらの基準は、地域の皆様の命を守るための安全の根幹を支えるものです。
自身の現在の視力を把握し、適切に矯正を行うことで、基準をクリアすることは十分に可能です。
視力・視野に不安がある方は、まずは専門の眼科で相談し、自身の適性を確認することから始めてみてください。
そのうえで、地域の安全な足を支えるプロの運転士として新たな一歩を踏み出してみませんか。皆さまの挑戦を当社は全力で応援します。